Blood smell 2
大切なもの
冴が連れ去られ
ダンの伝言を聞いた修二は
すぐに冴の後を追い
地下都市の入口にたどり着いた
両親は一緒に行くと聞かなかったが
彼はそれを断った
「一人で来い」
冴を人質として取られている今
その条件を飲まないわけにはいかない
久しぶりに訪れる
ヴァンパイアの都市
足を踏み入れようとしたとき
サッと
黒い影が一つ
修二の前に立った
「…来ると思っていた。」
それは唯一無二の親友で
冴をさらったヴァンパイア
「ダン…。
案内でもしてくれるのか?
それとも俺に加勢とか?」
冗談まじりに吐き捨てる修二に
ダンは無表情のまま告げる
「シュルド。
お前を拘束する。」
二人の間に乾いた風が流れた
「…そうか。
冴は無事か?」
抵抗する事なく修二は
両手を後ろに拘束される
「…あぁ。
今はな…。」
ぼそりとつぶやいた言葉に
修二は安堵の息を零した
ダンの伝言を聞いた修二は
すぐに冴の後を追い
地下都市の入口にたどり着いた
両親は一緒に行くと聞かなかったが
彼はそれを断った
「一人で来い」
冴を人質として取られている今
その条件を飲まないわけにはいかない
久しぶりに訪れる
ヴァンパイアの都市
足を踏み入れようとしたとき
サッと
黒い影が一つ
修二の前に立った
「…来ると思っていた。」
それは唯一無二の親友で
冴をさらったヴァンパイア
「ダン…。
案内でもしてくれるのか?
それとも俺に加勢とか?」
冗談まじりに吐き捨てる修二に
ダンは無表情のまま告げる
「シュルド。
お前を拘束する。」
二人の間に乾いた風が流れた
「…そうか。
冴は無事か?」
抵抗する事なく修二は
両手を後ろに拘束される
「…あぁ。
今はな…。」
ぼそりとつぶやいた言葉に
修二は安堵の息を零した