最後のページ

○落し物


ペラペラペラペラ

真っ白だし…。
何なの?この本…。

だいたい、あんなところに落ちてる時点で怪しいとか、思えばよかった…。


*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

「ハァハァ…」

やばい…!
遅れる!!!!

なんでお母さん起こしてくんないわけ?

よりによって今日は新学期。
今日から私は花の丘高校略して花校の二年生になる。

のにもかかわらず…
寝坊……。


私の家から花校までは結構距離がある。
電車に乗ってからバスに乗って、
1時間半も時間をかけて学校に行く。


今の時間は8時。
始業式は9時から。

で、
私は今駅に向かって走ってる。

つまり…
完璧遅刻!!!!!!


いつもより長く寝れると思って調子こきすぎたぁ!!!!!


ガシャン

「ハァハァ…」

一様電車には乗れた。
からと言って遅刻にならないわけでもなく…。

「はぁ…」

最悪だ…。


これでも私、
学校では超がつくほど優等生。
だって大学行きたいし?
そのためならダサ子にだってなってやった。
本当は反吐が出るほど嫌なんだけど、
しょうがないんだ…。


だから見た目なんて超だっさい。
キツキツに三つ編みして、
赤のメガネ。
化粧なんてしない。
リップぬるぐらい。
普通なら膝上のスカートも、膝が隠れるくらいに長いし、
私一人だけ白の靴下。
付けくわえて無地。


だからみんな知らない。
本当の私。
ダサ子じゃない私を…。
< 2 / 6 >

この作品をシェア

pagetop