最後のページ
○落し物
ペラペラペラペラ
真っ白だし…。
何なの?この本…。
だいたい、あんなところに落ちてる時点で怪しいとか、思えばよかった…。
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「ハァハァ…」
やばい…!
遅れる!!!!
なんでお母さん起こしてくんないわけ?
よりによって今日は新学期。
今日から私は花の丘高校略して花校の二年生になる。
のにもかかわらず…
寝坊……。
私の家から花校までは結構距離がある。
電車に乗ってからバスに乗って、
1時間半も時間をかけて学校に行く。
今の時間は8時。
始業式は9時から。
で、
私は今駅に向かって走ってる。
つまり…
完璧遅刻!!!!!!
いつもより長く寝れると思って調子こきすぎたぁ!!!!!
ガシャン
「ハァハァ…」
一様電車には乗れた。
からと言って遅刻にならないわけでもなく…。
「はぁ…」
最悪だ…。
これでも私、
学校では超がつくほど優等生。
だって大学行きたいし?
そのためならダサ子にだってなってやった。
本当は反吐が出るほど嫌なんだけど、
しょうがないんだ…。
だから見た目なんて超だっさい。
キツキツに三つ編みして、
赤のメガネ。
化粧なんてしない。
リップぬるぐらい。
普通なら膝上のスカートも、膝が隠れるくらいに長いし、
私一人だけ白の靴下。
付けくわえて無地。
だからみんな知らない。
本当の私。
ダサ子じゃない私を…。