最後のページ
タッタッタッタッタッ
「ハァハァ…のりまぁぁぁす!!!!!!!!!」
閉まりかけたバスのドアは
私の馬鹿でかい声によって再び開かれた。
「良かったぁ…ありがとうございます」
運転手さんに丁寧にお礼を言ったあと、
空いている席へ向かった。
ドカッ
「疲れたー…」
もうヘトヘト…。
現在9時。
「始まっちゃったし…」
迷子の小学生を助けたとか適当に言っとけばいいか。
大抵の先生は私の言うことを信じる。
まぁ、私が優等生だからねだけどね?
もうそろそろ私の自己紹介。
私の名前は【山之内 愛】
誕生日 2/14
だから愛にしたとかなんとか…。
血液型 A型
学校ではダサ子な私だけど、
学校以外だったら普通の女子高生です。
ファッションだって、普通に流行りの着るし、
化粧だって普通にする。
愛読の雑誌はギャル誌だし。
これはみんなが私のプライベートを見たことないから
気付かれないだけ。
見られてもそっくりさんで丸く収まると思うしね。
こんな私だって恋いぐらいしたことある…。
プシューッ
やっと着いた。
ガタッ
パサッ
「ん?」
今なんか落ちなかった?
そこには一冊の大学ノート。
さっき先に降りた人の落し物だと思って
拾ってバスから降りた。
「あれ?」
誰もいないし…。
だいたいバスの中には、私と知らないおじさんおばさんしか居なかった気が…。
「どうゆうこと…?」