最後のページ
ストン
腕を引っ張られてまた椅子に座ってしまった。
「なっなに?」
腕をひっぱた張本人に尋ねてみた。
「一緒に行こう?」
目を閏るさせながら子犬のような目で見つめてくる。
「わっわかったから」
早く手離してよ…。
掴まれている腕が熱い。
あいつの体温が伝わってくるみたいでおかしくなりそう…。
「じゃあ行こっ☆」
腕を掴まれたままズンズン前に進んでく。
私の頭2個分はでかい彼は足も長いせいか、
一歩一歩も大きくて、ついて行くのが精いっぱいだった。
ドンッ
「いっ」
たぁ~!
急にとまんないでよ…。
彼の背中鼻をぶつけてしまった。
「チッ」
?
今舌打ちした?
「どっどうしたの?」
「別に?愛C組だって」
「あっありがとう…自分は?」
「……E組…」
何を落ち込んでいるのか全くわからない。
「行こっか」
小さく呟いてからC組の前まで連れてきてくれた。
「ありがとうね?」
なんだか落ち込んでいるから優しく言ってみたけど…。
「ん」
とだけ言って自分の教室まで行ってしまった。
わけわんないし…。
教室に入って黒板に貼ってある座席表を見た。
私の席…
「あった…」
窓側の後ろから3番目。
まぁまぁいい席☆