ペットの約束
私がペット!?

菜月

いつものように7時に目覚めた私は、腰まである漆黒の長い髪を耳より高いツインテールにし、指定のブレザーに着替えた。
白のシャツに、ピンクのカーディガン。そして黒のジャケット。リボンとスカートはおそろいの赤のチェック。

今日から新しい学園生活が始まるッッ!!

ガン。

ピョンととび跳ねた私は、思いっきり足を机にぶつけた。

「痛ったぁぁー・・・」

私の名前は藤原菜月(15)。150㎝と、結構小柄な体型。今日から高校1年生なんですっ!
この制服に憧れて、私立の潤須川学園に受験・・・。
みごとに受かったんですよぉぉーー!!

えへへー(///ω///)と一人で菜月ワールドに入っている私に、母が朝食、と催促する。

「ほぁィッ!!」
と元気よく意味不明な返事をして、1階に下りて行った。

「今日から学校だねー。頑張ってねぇー☆」

「うんっ!!」

娘の私から見ても天然な母上は、ゆるゆるとした言葉で話しかけてくる。
対照的にシャキシャキとしている私は多分、父親似なのだろう。
今は母と父は離婚していて、私は母に引き取られた。

まぁ、それは置いておき。

朝食のトーストとトロトロの目玉焼きササっと食べた私は、

「いってきましゅー!!」

とあまり呂律の回らない舌はもう慣れっこ。
てくてくという言葉は似合わないほどのスピードで、私は歩き出した。


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