魔法学園ユートピア
散りぬるを
「このままだと学園に戻るのは夜になりそうです。」
狭山と交代した奈都が言う。
「それよりも私は奈都ちゃんが幸大君の足の上に座ってるのが気になるわ。」
奈都はあぐらをしている幸大の足の上に座っていた。
「私が助手席にいるときに皆さんばかりずるかったです!」
「それよりも、問題はこれからでしょ?」
亜紀が真面目な話に切り替える。
「ああ。
学園に戻れば学園長…」
「幸大君?」
「えっと、オウカの魔法は使えないし、人狼の話によると神宮寺は学園に来る。
…はっきり言って俺達は無力に等しいな。」
「せめて、幸大君の魔力が回復すれば良いんだけど。」
「あの、先生に私達の魔力を渡すことはできないんですか?」
石動が言う。
「無理ね。
普通なら可能なはずだけど、幸大君は魔力と同化、つまり魔力が幸大君と同じでなければ幸大君と同化しないのよ。」
夜になり、夜空には月があった。
満月ではないが、それはわずかな差でしかなかった。
「人狼もフルパワーに近いはずよ。」
学園長が言う。
狭山と交代した奈都が言う。
「それよりも私は奈都ちゃんが幸大君の足の上に座ってるのが気になるわ。」
奈都はあぐらをしている幸大の足の上に座っていた。
「私が助手席にいるときに皆さんばかりずるかったです!」
「それよりも、問題はこれからでしょ?」
亜紀が真面目な話に切り替える。
「ああ。
学園に戻れば学園長…」
「幸大君?」
「えっと、オウカの魔法は使えないし、人狼の話によると神宮寺は学園に来る。
…はっきり言って俺達は無力に等しいな。」
「せめて、幸大君の魔力が回復すれば良いんだけど。」
「あの、先生に私達の魔力を渡すことはできないんですか?」
石動が言う。
「無理ね。
普通なら可能なはずだけど、幸大君は魔力と同化、つまり魔力が幸大君と同じでなければ幸大君と同化しないのよ。」
夜になり、夜空には月があった。
満月ではないが、それはわずかな差でしかなかった。
「人狼もフルパワーに近いはずよ。」
学園長が言う。