魔法学園ユートピア
昼休み

中庭



「幸大!」

亜紀が走ってくる。


「よ!

どうだ?

前よりもでかくて花もいっぱいだろ?」


幸大は満開の桜を咲かす摩天楼に手をかけながら言う。


「大きくても邪魔くさいわよ?」

亜紀が突っ込む。


「元も子もないことを…」


「お兄さん!」

「先生!」

奈都と石動がやって来る。


「お兄さん、敷物を持ってきました。」

「これだけあれば足りますか?」

奈都と石動が敷物を抱えている。

「十分だろ。」


「岡田先生、遅れてすみません。」

ジャージ姿の狭山が来る。

「狭山先生、授業は終わったんですか?」


「岡田先生、下の名前で呼んでください。」

狭山が拗ねる。

「はいはい。

優子さん、授業は?」


「早めに切り上げました。」

「自分勝手な先生ですね。」


「たまには良いと思います。


あ、敷物を敷くの手伝うわ。」


「幸大、お待たせしましたわ。」


神宮寺がやって来る。

「紅茶を持ってきましたわ。


8人もおりますから足りるかはわかりませんわ。」


「まぁ、自販機があるから足りなかったら買えば良いだろ。」
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