魔法学園ユートピア

「まずは、集めた魔力を右足に伸ばしていって。」


「はい。」

「それじゃダメ。

魔力を全部移動させないで。

粘土を伸ばす感じよ。


そう。

感覚は良いみたいね。

次は左足。



あら、貴方は左足が利き足ね。

左足はスムーズにいったわね。


次は左手。」


「何か、距離が近くなってませんか？」

「良いから、後少しよ。

次は頭。」

頭に力を集め始めた。

「な!?」

「貴方は魔力と同化できるの。

世界が何か変わって見えた？」

「今、周囲の映像が見えた。

後ろも、地下も、空も。」


「さらに練習すれば世界がゆっくりに見えるわ。」


「頑張ります。」

「最後は右手。


ん、右手に集めるのは一瞬ね。


良い？

ここからが本番。

今、伸ばした魔力を太くして。

身体を満たす感覚。



良いわ。

右手は良いわ。

左手はもう少し。


左足ももう少し。

右足に力をもっと送って。


良いわ。

頭も十分ね。


後は胴体よ。」



「ちょっと、もうくっつく寸前ですよ？」


「良いから、続けて。

力を送ることに集中して。」