lastlove..

本当に今日はツイてない。

そう思いながらなんとか
新入生受付を済ませた。

私は1ーAという
クラスだった。

教室のドアをあけると
もうたくさんの生徒が
教室にいた。

緊張しながら黒板に
書いてある席の順を見て
席に座った。


女子十五人。男子二十人。

元男子校なだけあって
やっぱり各クラス
女子は少ない。


…今日からこのクラスで
私は一年間
過ごしていくんだ…。


――すると、

「ねえねえ!」
と言って私の
肩を叩いてきたのは
少し小柄で髪は長く
念入りに手入れしてある
ロングストレートが
印象的な綺麗系の子だ。

急に話しかけられた
ものだから、
ついびっくりして…
「わっ!」
っと声をあげてしまった。


「ふふふ。面白い人!」

「あははは…」

「ねえ、あたし橋本桜。
桜って呼んでね!」

「あ、私は齋藤優奈!
優奈って呼んで!」

「良い名前ね。
これからよろしく」

「こっ、こちらこそ
よろしくです!」

「ですって、ふふ。
うちらタメなんだから!」

「だっ、だよね(笑)」



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