約束

第１章 出会い １花びら

一生一度の恋
永遠なんて信じなかった運命なんて信じなかった
けど…
あなたに出会えたから恋を信じたー…。







「３年２組かぁ…」
クラス発表の紙を１人で睨め合いをしている私、河瀬奈々は心の中で呟いた
かっこいい人と恋をしたい！！
きっと誰もが思った気持ちだと思う。


でも私の基準はおかしくて、自分でかっこいいなぁと思っても他人からすれば
"気持ち悪い"
"宇宙人"
の一言。

私の目は腐ってるとか…
だからいつも
「人間は顔じゃない！」って怒るのが私の口癖。

落ち込んでいる私に呼び掛ける少女
「おーい！奈々ぁ！」
愛くるしい笑顔で近づいてくる
"倉藤沙紀"
小学校からの仲でお揃いの服を着たりとこれ以上にない友達

「クラス発表どう？」
「最悪…沙紀は１組だったよ。」
「隣かぁ…微妙だね…」

肩を並べながら笑いあうこの空間が居心地いい。
「そろそろ教室行こ」
「そうだね。」

沙紀につられながら私は遠くからクラスを眺める
「また後でね！」

沙紀と別れ自分のクラスに入る
初めて同じクラスになった人
双子のお姉ちゃん
幼なじみ

周りを見渡した
友達がいなければ不安がよぎる

「あ！絵理ー！」
「奈々おはよー！」

"小野絵理"
私とボケとツッコミをする馬鹿友達。
不安な気持ちがなくなり友達と夢中になって喋っていた。

遅刻ギリギリで入ってきた友達
双子の姉"島崎亜依"
中学で初めてできた友達"坂本さくら"
真面目そうな
"大島加奈"

気づけば私の周りにはたくさんの友達がいた
不安になる事なんてない
大切な友達がいる。


「今から始業式なので素早く体育館へ移動して下さい。」
始まった中学生活最後
不安になる事なんてない

校長の話が長く
声が頭の中に入らない。
「相変わらず長いね」
「座りたい…」

だるさと辛さが残った始業式
毎年のようにつらいものだった。