残しておきたいこと
*ハル*
2011/03/14
稽留流産で我が子はお空に戻っていきました

妊娠に気づくのが遅く
初めて病院に行って、モニターで我が子の姿を
確認したときは
もう心臓は動いてませんでした。
9週目に入ろうとしていたので
頭、体、うっすらと手、足が
出来ており、大きくなっていたのに


妊娠してるかも
と、ウキウキで病院に行った私には
突然のことすぎて、診察室でも涙が止まりませんでした。

3日後、再検査となり
帰宅後、主人にそのことを泣きながら話すと
「まだ、泣くのは早いだろ
可能性はゼロじゃないのに
ママが信じてあげないでどうするの
今、赤ちゃんのためにできること
ごはんをしっかり食べて、安静にして。
ママが強くならなきゃ」
と、抱きしめながら
言ってくれました

正直先生から
「この大きさで心拍が確認できないのは厳しい」
と言われていたのですが、まだ確実に
お腹には赤ちゃんがいるのだから
しっかりしなきゃと思い
それから3日間は出来るだけ安静にして
常にお腹をポンポンってしながら
たくさん赤ちゃんに話しかけました。

「ママもパパも待ってるよ」
「抱っこしてあげたいよ」
「何にもいらないから元気に産まれておいで」
って。


でも3日後の検診でも
心拍は確認できませんでした。
モニターには前より少し小さくなった赤ちゃんがいました。

子宮が大きくなっていたため
手術は早いほうがいいと言われ、2日後手術となりました。

その日は主人と二人で泣きました。
元気に産んであげられなくてごめんね
もっと早く気づいてあげられればよかったのにって
後悔と自分を責めることしかできませんでした。


そんなときに
同じ立場の方からこんな言葉をもらいました

『赤ちゃんはね、お空に忘れ物をしちゃったから
取りに戻ったんだよ
それがないと、みんなが困っちゃうから。

だからね、すぐに戻ってくるから
ママ、もう少しだけ待ってて。』

この言葉に本当に救われました。

ちゃんと赤ちゃんと
バイバイできるような気がしました。

「今度は忘れ物しちゃダメだよ」
「ママ、もっと強くなって、優しくなって待ってるからね」って。

< 1 / 2 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop