マイ・シュガーランド
「なっちゃんさ、カフェに行ったとき凄く美味しそうにゴハン食べててさ。
パフェがでてきたときも目をキラキラさせて嬉しそうにしてたから。
もっと喜ばせたいな―って思ったんだ。」
・・・そんなの…
なんかズルい。
顔が赤くなっていくのが自分でも分かる。
柘植さんを見るとそんなわたしの顔を見て満足気に笑ってる。
その屈託のない笑顔を見て、わたしの心は素直になっていく・・
「・・・柘植、さん?
わたし、ね…
初恋、だったんです。」
「うん…」
「わたしの初めては全部が彼だったんです。
そんな彼に捨てられて…
わたしの生きてきた道のすべてが間違ってたのかなって…
自分のすべてを否定して、もう生きてても仕方ないとまで思ってしまって・・」
「…うん・・」