マイ・シュガーランド



「柘植さん、きっと今まで誰かに甘えたことなかったんですよね…?


わたし、こんな頼りないけれど、話を聞いたり、柘植さんの弱さとかを受け入れたい…です。」




テレビでみる柘植さんはみんなに愛されてる感じで、いつも周りに人が集まっている感じで、
実際に会った柘植さんも自信に満ちた、強く逞しい人で、

でも、いま
わたしの目の前にいる柘植さんは…

いまにも消えていなくなってしまいそうなほど・・・





「結婚、してくれるの?」




「―――え?」




まだ瞳が潤っている柘植さんと目が合う。



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