マイ・シュガーランド
6
「なっちゃん・・
本当に大丈夫?」
「柘植さん、なっちゃんて何ですか?」
あれから柘植さんは
「お腹が減った。焼きそばが食べたい」
と、言い出し、二人で歩いてスーパーへ買い物に行った。
キッチン用品はやたらと揃っているのに、冷蔵庫には飲み物以外は何も入ってなく、調味料から全て買い揃えた。
「な、なっちゃん!!」
「だから、なっちゃんって・・」
野菜を洗っていると、横でやたらと心配そうに柘植さんが見ている。
「だって、奥さんになるのに名字で呼んだら変でしょ?
だから、なっちゃん。」
「・・・」
「俺のことはなんて呼びたい?」
「柘植さん…」
「拓人って呼んでほしいかな!」
「・・・」
「ねぇ、それより本当に作れるの?
危なっかしいんだけど…」
柘植さんはかなりマイペース。
いい大人のくせしてワガママな気がする。
基本的には優しいんだけど・・