マイ・シュガーランド




次の日、目を覚ますと柘植さんの姿はなかった。




時計を見るとは6時20分。



もう少し早く起きれたら、見送りできたのにな…



少し残念に思いながらリビングへ向う。




テーブルの上には1枚の紙とカードキー、白い封筒が置かれていた。




『おはよう。
今夜は帰れそうにないから、よろしく。
買い物、好きにしていいからね。
戸締まりはしっかりと。』




急いでいたのだろう、かなりの走り書きだった。




1番下には携帯番号とアドレスが書かれていた。



「・・・あ。」



携帯、置いてきちゃった。



ハァ、と溜め息をつきながら白い封筒を覗くと、予想を遥かに越えた札束が入っていた。



・・・こんな札束みたことないし。



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