秋月紀行


秋斗は、よいしょっと腰を上げ、作りかけのジクソーパズルをバラバラにしてしまった。

秋斗にとっては、どうでもよかったようだ。


『こちらへどうぞ。』


秋斗が来るまでに、冬真は客人を椅子に座らせた。


冬真、はテーブルを挟んで客人の向かいに座った。


秋斗は、その近くにある自分専用のデスクの椅子に、ふわりと腰をかけた。



『さて、今日はどのようなご用件で?』




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