秋月紀行



そして2つ目は、探偵の依頼をしにくるもの。




「助けてほしいんです!」


彼女は後者だった。



『なにがあったんですか?』

さっそく冬真は事情を聞いた。

「実は…こんな物が2週間前から届いているんです。」


彼女が見せた紙には、新聞の見出しの文字を切り抜かれて貼られた、見るからに気味の悪い紙だ。


紙に貼られている文字は


「おマえをのろい殺シてやる」。


見た目だけじゃなく、内容も気味が悪い。


ようするに、脅迫状というやつだ。


『毎日・・・ですか?』


彼女は静かに頷いた。


今にも泣き出しそうな、
そんな顔をしている。





< 14 / 21 >

この作品をシェア

pagetop