秋月紀行
そして2つ目は、探偵の依頼をしにくるもの。
「助けてほしいんです!」
彼女は後者だった。
『なにがあったんですか?』
さっそく冬真は事情を聞いた。
「実は…こんな物が2週間前から届いているんです。」
彼女が見せた紙には、新聞の見出しの文字を切り抜かれて貼られた、見るからに気味の悪い紙だ。
紙に貼られている文字は
「おマえをのろい殺シてやる」。
見た目だけじゃなく、内容も気味が悪い。
ようするに、脅迫状というやつだ。
『毎日・・・ですか?』
彼女は静かに頷いた。
今にも泣き出しそうな、
そんな顔をしている。