秋月紀行
Ⅲ
『ったく…。これで今月になって何件目だ?』
『それに、この紙…不気味ですね』
『ああ・・・、この男の身元は?』
『えぇっと~』
『早くしろよ!』
『す、すみません』
(まったく最近の若いやつは)
捜査一課の水谷真人(もうお分かりかもしれないが、冬真の父である。)は、ため息をついた。
『あっ、ありました!』
捜査資料を片手に水谷のもとへ走ってきたのは、今月捜査一課に配属された、新米刑事の渡辺健二だ。
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