秋月紀行


現場検証が終わったあと、冬真は父に頼んで、探偵と言われるその彼と話すことができた。



『俺は冬真、水谷冬真。君の名前、聞いてもいいかな?』


『水谷・・・あぁ、君、あの刑事さんの息子か。あっ、僕は山村秋斗だよ。
そうかぁ君は刑事の息子かぁ』

秋斗は独り言のように呟いた。

そして、

『君は探偵とか、興味ある?』


冬真は突然質問されて驚いたが、

『あるよ。』

とすぐに答えた。


『じゃー君、僕の助手にならない?僕ちょうど助手がほしかったんだぁ。
刑事の息子だと、なにかと都合がいいしね。』



(えっ……!?)



< 8 / 21 >

この作品をシェア

pagetop