秋月紀行
現場検証が終わったあと、冬真は父に頼んで、探偵と言われるその彼と話すことができた。
『俺は冬真、水谷冬真。君の名前、聞いてもいいかな?』
『水谷・・・あぁ、君、あの刑事さんの息子か。あっ、僕は山村秋斗だよ。
そうかぁ君は刑事の息子かぁ』
秋斗は独り言のように呟いた。
そして、
『君は探偵とか、興味ある?』
冬真は突然質問されて驚いたが、
『あるよ。』
とすぐに答えた。
『じゃー君、僕の助手にならない?僕ちょうど助手がほしかったんだぁ。
刑事の息子だと、なにかと都合がいいしね。』
(えっ……!?)