風蝶虎の最強姫
「お願い!!藍瑠、"きちんと"高校に行って!」
パンッ!!!とアタシの前で手を合わす母。
……はいぃぃぃー!!!?
お母様、意味不明です。
「ついでに繚乱高校だから!」
繚乱高校ってあの?
「終わってるー(泣)」
あたしはいつからか高校に行くのをやめた。だから…行きたくない。
「まぁまぁ、そう言わずに」
「イヤ、言うでしょっ……」
「あらー。お母様に口答えする気?」
ゾクッ!!!
「行きます!行かせて下さい!!」
「それでいいのよ(ニコリ)」
…母さんには敵わない。
なんたって母さんは風蝶虎の元総長。そして龍咲財閥の会長。
だからあたしは必然的にお嬢様。
あたしの敵う相手ではない。
「で、いつから?」
「明日からよ」
…はい?
今なんと?
「だからこれ着てみて!」
差し出されたのは繚乱の制服と……
カツラと瓶底眼鏡ー!!!!?
「あのッ!!!」
「何か・・・文句でも?」
「…いえ」
「じゃあ早速着替えてね♪」
語尾に♪つけんなや!!!