◇さよなら、初恋◇
「あたしね?? 今まで…ふぅ
亮太と電話出来て幸せだっよ?」
これは 本当の気持ち。
「今まで…本当にありがとう。」
ちゃんと 伝えなきゃ!!
本当のあたしの気持ちを――…。
「亮太――…???」
あたしは 真っ直ぐ亮太の目を
見つめた―――…。
「っつ……大好き…だったよ??」
あたしは そういって
空き教室から出ていった…。
ふと 空を見上げると
真っ赤な夕焼けだった――…。
それは まるであたしの
ブルーな心を 赤く染めてくれるかのように……。
「さよならなら あたしの初恋…。」
あたしは そっと
輝く夕焼けに向かって呟いた。
◇END◇