私のメガネくん 短編
そう言った瞬間、後ろから誰かに抱きしめられる。
私、この感じ覚えてる。
羅威くんだ…。
後ろを振り返るとやっぱり羅威くんだった。
「羅威…くん?」
「悪いけど、コイツ俺のだから」
そう言うと羅威くんは、私をお姫様だっこした。
「キャッ…ちょっ…羅威くん!?」
私は金峰くんを見る。
金峰くんはビックリした顔のまま固まっていた。
羅威くんは私をお姫様だっこしたまま、廊下を歩く。
そして、図書室につくと羅威くんがやっとしゃべった。
「あかり、俺今両手ふさがってるから、ドア開けて?」
そう言われて、私はドアを開けた。