私のメガネくん 短編
「お前が寝てる時にキスした」
えっ?えぇっ!?
じゃあ、あれ夢じゃなかったんだ…。
私は羅威くんに近づく。
「何?」
羅威くんは赤い顔を私に向けた。
「私も…していいですか?」
「何を?」
「キ…キス…」
しぶんで言って、恥ずかしくなってきちゃった。
私は俯いた。
「ダメ」
私は顔を上げた。
「しちゃ、ダメ…ですか?」
「あぁ、ダメ」
どうしよ…。私悪いことした…。
「勘違いすんなよ?俺からするって意味だからな?」
「羅威くんから?」
「そう、俺から…。目閉じて?」
わたしは、そっと目を閉じた。
チュッと可愛い音がした。
目を開けると羅威くんは顔を赤くして笑っていた。
END