あの気持ちをもう一度
『もしもし!晴斗?』
「あぁ。電話、なに?」
俺は愛歌に電話してみたけど、素直に言えない。
『あ。えっと、今から会えない?』
「わかった。今から行くから待ってろ」
電話を切って俺は財布とケータイだけ持ってバイクに乗った。
着くまでずっと考えてた。
どうしたら愛歌が寂しくないか、泣かないですむか。
でもわからなかった。
着くとやっぱり愛歌の部屋しか電気がついていない。
この広い家に1人…。
部屋まで言って声をかけると中に入った。