家政夫さんが過保護すぎます。
「じゃあ、行ってきます」
「おう。あ!」
礼が何か思い出したようにリビングに駆け込み、そしてまた玄関に戻って来た。
「ん」
そして差し出したのはお弁当。
「昼ごはん」
「え!?そこまでしてもらわなくても」
「いいの。俺の気が済まないから。これ食べて仕事がんばれ」
「あ…ありがとう」
私は礼からお弁当を受け取った。
「いってらっしゃい」
礼は玄関先で仕事に向かう私を見送った。
礼って、口は悪いけど、すっごくいい人なのかも。