家政夫さんが過保護すぎます。

昼休み。

礼が作ってくれたお弁当をオフィスのデスクの上で広げた。


たまごやき、ポテトサラダ、プチトマト、ウインナー。



「私が好きなものばかりじゃんっ」



心を弾ませて、手をあわせて「いただきます」をした時、



「あら、お弁当作ってきたの?」



私のお弁当を覗き込むように、笹さんが後ろから現れた。



「あ、ええ、まあ……」



昨日突然きた家政夫に作ってもらったんです!

なんてさすがに言えないって。



「いつもはコンビニのお弁当なのに、珍しいわね」



笹さんはそれだけ言うと、オフィスを後にした。


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