家政夫さんが過保護すぎます。

そして礼はそれだけ呟くと、朝ごはんをまた食べ始めた。



その言葉を聞いて、私の胸はツキンと痛んだ。



私の為にしてくれていることは仕事なんだと。

そう思うと寂しく感じた。



私は礼のしてくれたことが、心の支えになっているけれど。

礼にとってそれは、私を思ってしてくれたことじゃなく、仕事だから。



缶酎ハイを受け取らなかったのも、きっと仕事だから。

見返りなんて求めていないから。


< 30 / 103 >

この作品をシェア

pagetop