家政夫さんが過保護すぎます。

口に入れたスナック菓子が、ポロリと下に落ちた。


大きなボストンバックをドサリと降ろし、彼は微笑んだ。


私はその笑顔にドキリとしてしまう。


ムラなく綺麗に染まった茶色がかった髪の毛。


細見で、綺麗な顔立ち。



「お邪魔します」



声もちょっぴりハスキーな感じで素敵だな。



「あ…違った。ただいま」



「はい!?」



彼は部屋を見渡しながら、私に近寄って来た。


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