家政夫さんが過保護すぎます。

「それで30分くらい水につけておくんだ。気温が下がってる冬は最低でも二時間くらい」



「そうなんだ」



私は礼の言葉を聞きながら、慎重にお釜の中に水を入れていった。



「それで最後にさ」



礼はそう言って戸棚の中からみりんを取り出した。



「これを入れるとお米に甘さも出るし、つやも出るんだ」



礼はそう言って嬉しそうに笑いながら、私が研いだお米の中にみりんを足していった。


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