家政夫さんが過保護すぎます。

二人で立つキッチン。


料理を楽しそうな笑顔で作る礼を見つめながら、私は幸せを感じていた。



「なんだかすごく幸せだねえ」



それはいつの間にか心で思っているだけではなくて、口に出るほど溢れた感情になっていた。



「え!?」



「あ!その、えーっと…うん…なんだか幸せだなと」



コトコトコトと、お鍋で煮ものが煮える音だけがしばらく響いた。



< 46 / 103 >

この作品をシェア

pagetop