家政夫さんが過保護すぎます。

この閉じられた礼の部屋のように、礼には私に知られたくないことがある。


一緒に暮らしているけれど、ここに一線が引かれている。



一人きりで食べるご飯が、こんなにも冷たくて寂しい味がするなんて、礼に出会わなかったら分からなかった。



「なんだか切ないなあ……」



涙が溢れて、礼の作ってくれたご飯の上にポチポチと落ちた。


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