家政夫さんが過保護すぎます。

「私、礼君が好き」



顔をあげて、礼君の表情を伺うのが怖くて、俯いたまま呟いた。



「……」



礼からはなんの言葉も返ってこなかった。



あー…やだ……この沈黙怖いよ……。


気持ちが沈んでズキズキして。

頭がジリジリ熱を帯びて、モヤモヤして。

このまま地面に埋まってしまいたいと思った時だった。



礼君の右手が私の顎の下にやってきて、私の顔がクイッと上にあがった。

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