家政夫さんが過保護すぎます。
どういうこと?
家政夫?
礼君?
混乱したまま携帯を見つめていると、礼君が私の手から携帯をとった。
「俺がここに来た理由分かった?」
「え…あなたはお母さんから雇われた家政夫……」
「うん。そう。ということで、今日から俺、ここに一緒に住むから」
「一緒に!?」
私は身構えた。
いくら家政夫といっても、相手は男でしょ!?
「安心しろって。お前は俺の中でナシだから」
そう言って礼君は、ソファーの近くに落ちてあった私の脱ぎっぱなしの靴下を、嫌そうな顔をしながら拾い上げた。