家政夫さんが過保護すぎます。
8 ラブレター
どのくらい見入ったのだろうか。
缶酎ハイは温くなっていて、缶にポチポチと滴がついていた。
「どうだった?」
「うん……」
私は礼君が書いた原稿をギュウッと抱きしめた。
「私、今から礼君に会いにいっていいかな?」
「そうね。会いたくなるわよね」
お母さんはクスッと笑うと、メモ帳をパラパラと開き、何かを書くと、その部分を破いて私に渡した。