家政夫さんが過保護すぎます。
礼の原稿に書かれていたのは、礼が好きになった私のいいとろこ。
料理の味に敏感で、必ず美味しかったって伝えてくれるとこと。
ありがとうって、労ってくれるところ。
思ったことを素直に言えるところ。
待たせているのが悪いと、走って家に帰ってきてくれるところ。
「でもね、この中に一つだけ間違いがあるの」
私は礼の手の中でクシャクシャになった原稿を丁寧に開いて、こう伝えた。
メニュー