家政夫さんが過保護すぎます。

礼の原稿に書かれていたのは、礼が好きになった私のいいとろこ。




料理の味に敏感で、必ず美味しかったって伝えてくれるとこと。



ありがとうって、労ってくれるところ。



思ったことを素直に言えるところ。



待たせているのが悪いと、走って家に帰ってきてくれるところ。






「でもね、この中に一つだけ間違いがあるの」



私は礼の手の中でクシャクシャになった原稿を丁寧に開いて、こう伝えた。


< 98 / 103 >

この作品をシェア

pagetop