雪・時々晴れ
会社から帰宅した私はどうしようもない罪悪感から栄治に電話した。


「ごめん…お金送ってもらったけど大阪行かれへん」


「は?何で?」


「もう別れたい」


「…何ゆうてんの?」


「好きな人できた」


「はぁーーー?え?何?だれを?」


「同じ会社の人…」


「ちょーーーーーー、もーーーーーーーっ
だから新潟なんか行かせたくなかってん!!」


「………でも、そうなってしまってんから!
……しょーがないってゆうか………
このまま嘘ついて付き合われへんし」


「わかった、今度は俺が新潟行くから話し合おう」


「え?でも来てくれても気持ち変わらんで…」


「ええから!俺が行くゆうたら行く!待っとけよ」


ガチャン!!プーップーッ


(いつ来るかも言わんと切りよった…)


私は重いため息をついてうな垂れた。
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