しゃぼん玉
どないしよ。
アキくん起こすべき?
ドライヤー終わったら、
起きてますように……。
その願いは叶わんくて、ソファですやすやアキくんは眠ったまま。
壁の時計を見ると、12時を指していた。
「まあ…えぇか」
こんな時間に家から出すのも悪いしな。
あたしはアキくんを起こさないで寝室に向かった。
毛布がないからクローゼットから、はんてんを取り出し、毛布変わりに被って眠りについた。
夢を見た。
暗闇の中に明るい光。
差し伸ばされる、大きな手。