しゃぼん玉



――放課後



風邪の間バイトを休んでたあたしは、休んだ分、掃除でもしようといつもより早く帰る準備をして、居酒屋に向かうことにした。





まさか……
この行動が
あんなことになるって、
思ってへんかった。





「ハーちゃん!ばいばーい!」


廊下を歩くあたしに手を振りながら叫ぶ、奈々瀬ちゃん。



あたしも軽く手を振った。





「私らも帰ろー!……あっ」



奈々瀬ちゃんのその言葉を背に学校を出た。





しばらく歩くと…、



――キキーッ



目の前に
真っ黒の車が止まった。



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