しゃぼん玉
数分で車は止まった。
連れてこられたのは、
倉庫のような所。
蘇る記憶――
恐怖で立つことも
ままならなかった。
馬乗りになって
地面に寝かされ、
シャツの胸元のボタンに男が手をかけた。
「……っ!ゃっ……」
掠れた声しか出ない。
シャツを脱がされ、スカートのホックに手を伸ばされる。
「やめて!やめて!」
「やめるわけなくね?」
「早く脱がせろよー」
「ヒヒッ。そう焦んなって」
「どうせ、こんなとこ誰も来ねえよ」
「ハハッ。だなっ」