しゃぼん玉
「とりあえず、傷口は押さえたけど、もっとちゃんと手当てしねーと。誰か家、大丈夫か?」
「私、親が……」
「あたしも…」
「俺んちも今日兄貴居んべ…」
「あたし……帰れるから」
「馬鹿言ってんじゃねーよ!そんな状態で帰せるか!」
「一人暮らし……、」
「だったら、なおさらだぜ!手当てしねーといけねーだろ?」
「なんで……そこまでしてくれるん?」
「は!?…だって俺ら、仲間だろ?」
胸がいっぱいになった。
4人とも笑顔であたしを見ている。