しゃぼん玉
そうや、関係ない。
あたしは一人が良いんや。
一人で居たいんや。
─『人は一人じゃ生きられへんねんで』
うっさい。
今更、そんな言葉を思い出す自分に腹が立った。
地元の…中学時代の友達の言葉。
─『一人で生きられへんから、友達が居るんやろ?仲間が居るんやろ?』
ふざけんな。
─『なぁ、イチからやり直そうや』
され言抜かすな。
力いっぱい屋上のドアを開け、新鮮な空気を吸った。
ガシャンッ
そして、フェンスを殴りつけ、気持ちを落ち着かせた。