しゃぼん玉
――次の日、朝10時
時間通りに駅に着くと、二人はまだ来てなかった。
時計台の下のベンチに座ると、後ろから元気な声がし、肩を叩かれた。
「「おっは~!」」
「あっ、おはよう」
あたしは立ち上がり、腕を組み合ってる奈々とナツを見た。
「昨日どうだったの!?」
「告白された?」
なんで告白やねん。
「京都…一緒に回ろって」
「おっ♪いいじゃん!」
「いーな!いーな!羨ましい」
「じゃあ、行きますか~♪」
ナツの声で、あたしたちは歩き出した。