きみのうた
「おっはよーん♪」
「・・・」
「あれぇ?璃乃ちん、テンションひっくーい♪」
「・・智美・・静かにして・・」
隣に勝手に座るのは心友の佐々野智美。
あたしは笹野璃乃。今年入った高校1年生。
「璃乃ちん、つまらなぁい!」
智美が足をバタバタする。
あたしは眠くて耐えられずに机に伏せる。
「佐々野、そこどけ」
「あ、倉井。別にいいでしょ?智君とこ行くんだから」
「うるせぇわ」
倉井君はそのまま鞄を持ったまま智君のとこへ行ってしまった。
「智美、後で謝りなよ?倉井君に」
「えー?やだよ~」
智美はたま足をバタバタし始めた。
「・・わがまま・・」
「えー?何ってー?」
「何も」
幸せな人・・・。
あたしはそのまま目を閉じた。