黒き藥師と久遠の花【完】
城内の毒が少しは効いているのか、相手の動きが鈍い。
レオニードは冷静に判断すると、少し体を後ろに反らして剣を避ける。
そして空振りした隙に、他の男たちに向かって蹴り飛ばす。
巻き添えを食らうまいと、彼らが後ずさる。
やはり他の人間も動きは鈍く、毒の影響を受けていることが目に見えて分かった。
(これなら俺一人でも相手にできる)
そう判断し、レオニードは地を蹴って男たちへ挑みかかる。
浪司から渡された毒を無効化させる中和剤を飲んだおかげで、毒が漂う中でも普段通りに動くことができた。
素早く懐へ入り込むと、鮮やかに刃を翻し、彼らの剣を弾き飛ばしていく。
そして無防備になった胸や背中を、大きく斬りつけた。
「うぐっ……!」
くぐもった声で唸りながら、次々に男たちが倒れていく。
地に体を横たえた彼らは、どうにか起き上がろうともがく。
しかし力が入らないのか、上体を起こそうとしても、すぐに崩れ落ちて突っ伏す形になっていた。
レオニードは冷静に判断すると、少し体を後ろに反らして剣を避ける。
そして空振りした隙に、他の男たちに向かって蹴り飛ばす。
巻き添えを食らうまいと、彼らが後ずさる。
やはり他の人間も動きは鈍く、毒の影響を受けていることが目に見えて分かった。
(これなら俺一人でも相手にできる)
そう判断し、レオニードは地を蹴って男たちへ挑みかかる。
浪司から渡された毒を無効化させる中和剤を飲んだおかげで、毒が漂う中でも普段通りに動くことができた。
素早く懐へ入り込むと、鮮やかに刃を翻し、彼らの剣を弾き飛ばしていく。
そして無防備になった胸や背中を、大きく斬りつけた。
「うぐっ……!」
くぐもった声で唸りながら、次々に男たちが倒れていく。
地に体を横たえた彼らは、どうにか起き上がろうともがく。
しかし力が入らないのか、上体を起こそうとしても、すぐに崩れ落ちて突っ伏す形になっていた。