こんなに好きなのにっ!!
迷子センターは幼馴染
【悠都】



やってきました夏フェス!!



野外に特設されたステージ。



この日だけは地方からも若者が集まる。



「緊張してきた…」

「ガラにもなくマッピーが!?」

「違うわっ!!終わった後に紹介してもらう子…」

「「そっち!?」」

「カッコイイとこ見せとかなきゃ~…」



俺たちは与えられた楽屋と言う名のプレハブで暑さを我慢してる。



まぁこの夏フェス、最後に出て来るプロのミュージシャンがメインだから。



緊張もしなけりゃ本当の思い出作り。



一応オーディションみたいなものはあったけど、なんか知らないが合格したわけ。



それに俺たちみたいな趣味感覚でやってるヤツらはほんの一握り。



スカウト目当てで参加するヤツばっかり。



朝から夜にかけて行われる夏フェスは若者の祭りって感じで毎年盛り上がっている。



「流星(リュウセイ)」

「あっ、カオルさん。見に来たの?」

「ヒマができたから来ちゃった」



メンバーの彼女がやってきた。



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