こんなに好きなのにっ!!
途中、声をかけてくる女がいたり。



全く興味がなくて逆ナンをスルー。



4人の中で彼女がいるのは俺と流星。



ドラムのマッピーとベースの祥太郎に彼女はナシ。



祥太郎は特定の女を作らない主義で、マッピーは『友達でいたかった…』がフラれ文句のいいヤツ。



琴里を俺に紹介したのも祥太郎だった。



「悠都、アレ…」

「ユナ?」

「相変わらず小さいよな。なにキョロキョロしてんだ?」

「迷子にでもなったんじゃね?ちょっと行ってくる。先戻っといていいから」

「時間には遅れんなよ?」



ユナがひとりでオドオドしていた。



もし倉市とはぐれたなら見つけだすのは至難のわざだろう…。



「なにやってんの、お前」

「悠…ちゃん…」

「迷子か?」



腕を掴むと一瞬ビックリしたユナだったけど、俺だとわかるとホッとした顔で涙目になった。



必死に頷いてるとこをみる限り、本当に迷子だ…。



「倉市のケータイにかけたか?」

「荷物…リオ君が持ってるの…」



バカ…。



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