こんなに好きなのにっ!!
時間も迫って来ていた。



内心焦ってる俺と、まだ不安そうなユナ。



「アレ!?悠都!?」

「琴里!!超…いいとこにっ!!」

「どうしたの!?って…どちら…様…?」

「コイツ、ユナっての!!彼氏とはぐれて探してんだけど見つかんねぇんだわ。一緒にいてくんねぇかな?」

「別に…いいけど…」



今やってきたばかりの琴里に託すことにして、一緒に来てた琴里の友達に挨拶をした。



ユナはぺこぺこ頭を下げていて。



「わりぃ、俺行くから」



そう言った時だった。



クイッと引っ張られたTシャツの裾…。



不安げに俺を見上げるユナの顔…。



「待ち合わせしてんなら大丈夫だって。終わったらマッピーに紹介する約束だから俺も行くし」

「ん…、後で…ね?」

「琴里、頼んだ」



やべぇ…、やべぇよ…。



熱い。



ユナに握られたTシャツが…。



肌を触られたわけでもないのに。



背中がもの凄く…熱くなってる…。



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