こんなに好きなのにっ!!
琴里さんはフラフラ状態。



悠ちゃんに抱きついて離れる様子もない。



「悠都~、トイレ行きたいけど行けない~…」

「ほら、連れてくから立て…」

「んにゃ~…ふふっ…へへっ!!」



部屋を出ていくふたりに胸が痛くなって…。



痛くて泣きたくて…。



「誰か水持ってきて~、しーちゃんギブ~」

「あたしっ!!持ってきます!!」



場所もわからないのに勝手に体が動いていた。



階段を降りてリビングらしき場所を探す。



そこに飛び込んできたのは…。



悠ちゃんと琴里さんのキスシーン…。



衝撃が走り、動けなくなったあたしはソレから必然的に目を逸らせない…。



悠ちゃんと目が合ってしまって、胸にとがったものが刺さったみたいだった…。



「悠都、もっと…」

「ん~、ユナに見られてるっつーか…」

「ん?あっ、恥ずかし~」



気まずそうに俯く悠ちゃんと、嬉しそうな琴里さんに頭を下げ、またリビングを探した。



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