こんなに好きなのにっ!!
悠ちゃんもおかしかった気がする…。



もしかしてあの日のキスを…?



「あのふたりってお似合いだよな」

「えっ!?」

「美男美女ってヤツ?俺はユナのカワイイのが好きだけど」

「ははっ…」



手を繋いで反対方向へ歩いていくふたりに胸が痛くて泣きそうになった…。



顔に出しちゃいけない。



リオ君に気付かれちゃいけない…。



「ど、土曜日ご飯作りに行こうかな!!」

「マジで?じゃあトマト料理が食いたいな~」

「考えとく!!」

「泊まりで」

「か、考えとく…」



このまま体もリオ君にあげちゃえば楽になるのかな…。



悠ちゃん、あのキスの意味がわからないよ…。



しばらく消えなかったキスマークの意味も。



ただの気まぐれだったの?



なんで…あんなキスしたの…。



あたしの心、なんで揺さぶるの?



もう幼なじみに戻れる気がしないよ…。



あんなに一緒にいたのに悠ちゃんの考えが全然わからない…。




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