こんなに好きなのにっ!!
しばらく悠ちゃんと顔を合わせないまま、土曜日はリオ君ちにやってきた。



お昼ご飯を作って食べ終えた後、リオ君の正面に座った。



「あのね、あたし…」

「なに改まってんの?」

「他に…好きな人ができてしまいました…」

「は…?」

「ごめん…なさい…」



リオ君の怒ってる雰囲気が伝わってくる。



なにを言われてもあたしが悪い。



「ふざけてんの?それとも本気?」

「本…気…」

「へぇ~、そんなに好きなんだ。夏川先輩が」

「えっ?」

「見てりゃわかる。ユナが普通に接する人なんかひとりしかいねぇし」



バレてしまっていたみたい…。



それでもリオ君はあたしに優しくしてくれていた…。



「別れてやろっか?」

「ごめっ…」

「最後にヤらしてくれんなら別れてやるよ」



なに…言ってるの?



リオ君がリオ君じゃないみたいだよ…。



「俺と離れてぇならそれくらい背負って行けよ」

「リオ…君…」

「なんでだよっ…」



リオ君はあたしのことが…好きなんだ…。




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